以前、初めて伺ったのも2014年の年末のこと。中目黒の山手通と目黒川の間の細い路地に位置する鮨屋が「鮨 尚充」である。「たかみつ」と読む。オープンしてからはもう5年ほど経つらしいが、店内は非常に綺麗である。正統派の江戸前なんだろうと伺える店構えである。ただ、高級寿司店などにあるようなぴりっとした緊張感はなく、どことなく気持ちが安らぐような安心感のある雰囲気が漂う。
大将はとても眼力のある若い大将。「今日はどうしますか?ツマミからちょいちょい出していっていいですか?」ということでお任せでいただくことに。
もずくなどのツマミからいただくことに。その中で「日本一の牡蠣ですから」と長崎の小長井町の牡蠣をいただくと。これが抜群にうまかった。臭みはもちろん無い。クリーミー過ぎずさっぱりなのだが、しっかりと旨味が凝縮されていておかわりしたいほどの味だった(写真は撮り忘れたが、、)。「長崎出身なんですよー」などと話しながら会話も楽しみつつ食事は進む。
ここもすし匠などと同様でつまみと握りを織り交ぜながら提供される。その後も大間の180kgの鮪をトロと漬けでいただいたり。非常に脂が乗ったブリを頂いたりした。うちの嫁が「青森出身なんです」と大間のまぐろを食べながら話すと「鮨界のゴールデン夫婦ですねー」と大将も気さくに話してくれる。
今日一番は牡蠣だったなぁと思いながらお任せも終盤に。尚充では、雲丹を数種類から選ぶことができるがこの日は3種類の雲丹からどれになさいます?とのことで、「せっかくなので全部で!」と勢い良く注文。
こう並べてみると同じ雲丹でもどれも個性がある。一番右が一番安いんですよーとか言いながらまずは右の雲丹からいただく。旨い。雲丹は全て軍艦ではなく握りで頂いた。
それで注目なのが真ん中の雲丹である。この日に築地で7番目の高値がついた雲丹だそう。「1番目はドバイに行ってねぇ。でもそれよりも良いのを目利きしてきたから!」とリップサービスもありつつ、その雲丹をいただくことに。食べた瞬間に衝撃が走った。こんなに旨い雲丹があったのかと、牡蠣が今日一番なんていうことが一瞬で吹き飛んでしまったほど。
非常に甘く、それでいて後味はさっぱりで、控えめのお酢のシャリと非常にマッチしていて癖になる美味しさ。確実に今まで食べた雲丹の中で一番でした。
その後も、何貫かいただき、お任せの中には巻物がなかったので追加でトロタクを頼みお腹もいっぱいになったところでお会計。以前来た時はこんなに感動したっけな?と思いつつ、進化しているんだろうなと。すぐ次の予約をとり次の予約を楽しみに店をあとにした。
2015年いろんな鮨屋に行ったが最後の締めでここの雲丹が食べれて本当に良かった。
鮨 尚充
03-3712-6999
東京都目黒区青葉台1-28-2 EXA 1F
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